知る・学ぶ
2019.12.19
教養学部生が「松田町関係人口創出・拡大事業」に協力しました
同事業の最終日となった10日には、セミナーとワークショップで登壇した講師や同町の職員とともに同事業を振り返り、3つの改善案を同町の本山博幸町長に報告しました。「きらきらフェスタの企画・作成の改善案作り」チームは、イベントでのイルミネーション装飾におけるスケジュール管理や告知の方法について発表。来年以降の開催に向けて、作業工程の見直しやSNS、交通広告を活用した宣伝方法を提案しました。「地域を活性化する人を増やすための自治体の支援案作り」チームは松田町の居住者を増やすことを目的に、春の「まつだ桜まつり」参加やマスつかみ体験、夏の音楽フェス誘致と民泊体験など、季節に合わせた参加型のイベントを提案しました。また、「地方で稼げる機会を増やすための自治体の役割」チームは、松田町も参加している神奈川西部最大規模の特産品市場「あしがらマルシェ」をテーマに発表。コストをかけて新しい企画を実施するのではなく、地域、大学、学生の連携を強化し、豊かな自然や特産品など既存のものをうまく利用する案を伝えました。
参加した学生からは、「自分たちが考えた企画を実現するための人手や予算、スケジュールなど、実際に算出したことでイベントを実施する大変さが分かりました。また、自分たちの企画の意図を相手に伝わるような話し方も講師の方に指導していただけたので、社会に出たときに役立つ経験ができたと感じています」といった感想が聞かれました。岩本准教授は、「地域課題を考えながらまちづくりに参画する中で、実際に地域のために活動している方々に講師を務めてもらったことで、学生たちが多くのことを学ぶ機会になりました。これから社会に出る学生たちが今後、どの地域でどのように生きていくかを考えるきっかけになる取り組みだったと思います」と語っています。