知る・学ぶ
直線型社会の終了へ…
捨てるビジネスモデルが普及した社会
現在の社会では、捨てるビジネスモデルというものが当たり前となっている。廃棄物と聞いて思い浮かべるものは、だいたいプラスチックゴミを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。そのような背景には、近年プラスチック問題が深刻化し法律の改訂により大手企業でもプラスチックストローが変わったり、プラスチックの回収がされたりしているからではないだろうか。
しかし、その一方でシーズンごとに多くのトレンドが生まれるファッション業界の廃棄物問題も深刻化しているのはどれだけの人が知っているのだろうか。近年、おしゃれを楽しむ若者が増加している社会で生まれたSHEINという通販サイトは、捨てるビジネスモデルで構成されているビジネスである。それを知らずに、「安い」「おしゃれ」「手軽」などの理由で購入して楽しんでいる人も多いのではないだろうか。また、ファストファッションでは、労働問題が深刻になっている。衣服の廃棄物の約7割が事業者及び家庭から未使用のまま廃棄されている。一度も誰の手に渡ることもなく廃棄される衣服と、購入されたが着られることがなく廃棄された衣服が多いということである。そして驚くことに廃棄している人の12%を女性が占めている。
このような事実を知ることになったのが4月に渋谷で開催されていた「Waste to Wear 」というイベントである。これまでファッションを楽しむだけでファッション業界の抱える問題についてあまり知識がなかったが、このイベントを通して自分の知らなかった知識を得ることができた。そして、知ることの大切さについて感じたイベントでもあった。このゼミ活動ではこのように色々なイベントに参加することで様々なインプットを繰り返していく。そのような時間をこれからも大事にしていきたいと感じている。