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知る・学ぶ

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サステナブルが一般的な社会へ

広がるサステナブル

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7月上旬に東京ビッグサイトで開催されていた「ライフスタイルWeek TOKYO夏」にゼミ活動の一環として訪れた。このイベントには、世に広く広まる前の商品が展示されているというイベントであり、様々な業界ごとに分けられている。業界の一例としては、ファッションやベビー製品、ヘルス&ビューティー部門などである。そして、1番小さい区域として作られていたのがサステナブルグッズであった。
SDGsが進んでいる世の中なのに、サステナブル製品少なすぎるのではないか。これは、イベントについて調べて会場マップを見た時に感じたことである。しかし、会場を見学をしているとそれぞれの業界の中にサステナブル意識をした製品が混ざっていた。もしかしたら、サステナブル意識が当たり前であるがゆえに、サステナブルグッズとしてではなくファッションやGood Foodsの部門として出展していたのかもしれない。そう感じた時に、サステナブルな商品であることが当たり前になってきていると感じた。
 ただ、やはりサステナブルグッズとして出展しているブースを訪れると、環境への負荷がほとんどゼロと言っても過言ではないと感じるような製品や、原料が展示されていた。私が1番印象に残っている製品は、間伐材をプラスチックと同じようなペレット状にした原料であり、その企業の方からお話を聞くことができた。これは、原材料は木材ではあるものの、成形する時の加工方法としてはプラスチック製品を加工する時の方法とは異なる。実際に展示されていた製品は、原料が間伐材だからなのか温もりを感じるような製品であった。間伐材は、森林を整備して維持していく中で確実に出てしまう木材だからこそ、間伐材の問題とプラスチックの大量生産大量廃棄の両方の問題の解決に関わることが出来るこの原料はとても画期的な原料である。もうひとつの消毒アルコールの企業からもお話を聞くことができた。この会社の取り組みとして、これまでのアルコールと大きく異なるのが容器が牛乳パックであるということである。この紙製のパックにすることで、使用後に容器は捨てることが出来る。このような、既存の製品からは全く想像することができなかった商品が出展されているのがサステナブルグッズのエリアであった。
 その他の業界に出展していた企業でサステナブル意識があるものとしては、廃棄ペットボトルを回収して食器を製造している企業と古紙を活用することで製造に利用する石油原料の使用料を減少させるという企業の方にお話を聞くことができた。ペットボトルから食器を製造している企業は、和歌山県の小中学校からペットボトルを回収して食器にしている約20年程続いている企業である。小中学校からの回収にこだわっている理由としては性質であり、街中にあるペットボトル回収ボックスの回収会社から買い取ることもできるが、街中の回収ボックスの方が性質が悪いとのことであった。また、古紙を活用して石油由来のプラスチック原料の使用料を抑えている企業の方は、元々は古紙だけを扱う会社であったが、プラスチック製品についてのお話を貰ったから取り組んでいるとのことであった。この2社のお話から、いつどのようなタイミングでサステナブル製品に関わるようになるのか分からない。また、サステナブルやプラスチックとは関係がなさそうな企業でも時代の流れと共にサステナブルに関わるようになる。だからこそ、どのような企業でもサステナブルについての知識を少しでも知っておくことがこれからの世の中に必要な不可欠なスキルなのではないかと感じた。
 このように、サステナブルグッズのエリア以外に出展している企業もサステナブル意識がされていることから、生産する商品や使用する原料がどれだけサステナブルなのかという点が企業からも顧客からも評価される視点の大きな理由のひとつになっているということを感じた。そして、サステナブルエリアに出展されているような製品が普及すればするほど、現在の企業の存続が難しいものになっていくのではないかということについても考えさせられる良い機会だったと感じている。

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